ゲルマニウムの歴史について。


■ ゲルマニウム有機化合物(アサイゲルマニウム)の誕生

浅井一彦工学博士のひらめきとアイデアを盟友である及川浩理学博士の指導の下、研究員たちの努力によって、水に溶ける有機ゲルマニウム化合物「2-カルボキシエチルゲルマニウムセキスオキシド」の合成発見をされたのです。 工学博士で浅井ゲルマニウム研究所長である浅井一彦氏により、昭和42年(1967年)ゲルマニウム有機化合物が合成発見されたことで、このゲルマニウム有機化合物は、世界保健機構(WHO)により開発番号Ge-132の付番をされたのです。

【化学式】(GeCHCHCOOH)

【化学名】2-カルボキシエチルゲルマニウムセキスオキシド

【一般名】レパゲルマニウム


浅井一彦博士の(ゲルマニウム有機化合物)特許(確定)公告により、素晴らしい魅力のある物質は、各大学医学部教授や、各製薬会社等々の注目を集めるところとなりました。それに乗り遅れまいと、いわゆる魑魅魍魎(ちみもうりょう)のうごめきと跋扈(ばっこ)があります。
世界保健機関(WHO)での一般(化学物質)登録名、レキサゲルマニウムとプロキシゲルマニウムは、同一物質でないなら違いを示すようにとの打診がありました。さらにその後、同一物質なら登録名をレパゲルマニウムにしてはどうかとの打診があり、浅井ゲルマニウム研究所の浅井一彦博士は了承しました。

日本医師会の武見太郎会長(当時)は、二酸化ゲルマニウム(GeO2)の生理活性作用に着目、研究をしていたが、その後断念をした経緯があり、浅井一彦博士のゲルマニウム有機化合物の合成発表から、WHOにより顕著な人体に有効である化学物質の開発と認められ、付番された化合物を、実際は自分でも使用をしていました。

ゲルマニウムは名称から金属のように思われますが、金属と非金属の中間、類金属(亜金属)であり、ケイ素やセレニウムがあります。 純度の高いゲルマニウムは、硬くて脆く、金属のように光沢があり、一般に金属類の伝導率は良いが、類金属(亜金属)の場合、一定方向にのみ電気を通し、そのために交流電気は1/2カットされるので、ゲルマニウム・ケイ素・セレニウムに交流電気を通すと、その先は直流電気になる性質で、いわゆる半導体です。

まったくの素人でも、半導体に使われる二酸化ゲルマニウム(GeO2)を、そのまま健康食品(飲料)として、販売したりするだけではなく、これまで個人、会社を含めて29人の特許出願人が約70件もの特許(浅井ゲルマニウム研究所を除く)を出願していることからも、ゲルマニウムがどれだけ魅力のある物質かが分かるというものです。 

■ 魅力ある物質「有機ゲルマニウム」の特許

ゲルマニウム有機化合物Ge-132の類似物質であるGeOxy-132カプセル、有機ゲルマニウムセスキオキサイド、ビタミン”O”、フローオキシゲン、イミュウン、マルチブル(免疫活性剤)などの商品名でアメリカに多量に出回っていたことが、FDA(薬剤評価調査センター)の調査で分かり、昭和63年(1988年)6月28日付けで輸入自動差止警報が発布されたのです。同警報は薬剤評価調査センターのFDA保健犯罪担当官が署名しています。FDAの調査によると、GeOxy-132カプセルなどといわれるものは、ほとんど日本のある企業(T社)が、供給(輸出)をしたものであり、Ge-132の類似物質です。 
T社は(改称後、現在はJ社)昭和58年(1983年)3月31日「有機ゲルマニウムセスキオキサイドの製造方法」を特許出願、昭和62年(1987年)6月4日公告がありますが、浅井一彦博士のゲルマニウム有機化合物Ge-132の特許公告、昭和46年(1971年)1月25日より、12年後の特許出願公告です。浅井博士の特許公告(化学式&組成式)をベースにした、異なる(化学式&組成式)特許(出願)公告であると考えます。

 
出願申請は誰でも自由に出来る反面、特許の取得には審査請求と言うものがあり、申請をしたあと、補正要求をされたり、先に出願があった場合は却下されたりします。特許の出願だけにして審査請求をしないまま放置し、出願申請中(Pat.Pending)という表示も多く存在しますから、注意が必要です。

引用文献:「ゲルマニウムパラドックス」
著者:永田孝一
出版、発行:緑書房

■ 身体に貼る(外用)ゲルマニウム

飲むゲルマニウムの普及のあと、ゲルマニウムの半導体の特性を生かして、皮膚をとおして外用で健康効果が出ないかと考えられました。

以前から、粒状の物質をツボに貼ることで、ツボに刺激を与え、経絡をとおして健康効果を得るという健康法がありました。

粒状の物質はなんでもいいのですが、その物質をゲルマニウムにすると、より効果が得られるのではないか、そして次世代の開発者――濱田徹氏によって、ゲルマニウムの電気的特性を応用した金属粒が発明されました。

これが肩こりや筋肉痛に効果があるということで、ゲルマニウムの第二のブームのきっかけになりました。

外用(身体に貼る)ゲルマニウム

 

■ ゲルマニウムの歩み40年